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目上の人やお客様が座る「上座」と目下の人や接待する側が座る「下座」は、主に日本の室内におけるマナーです。
ビジネスシーンでも大切にされている上座と下座は、宴会やパーティー会場でも決められています。席に案内するときに困らないように、上座の位置はしっかり確認しておきましょう。
この記事では、上座と下座が大事にされている理由や基本的な決め方のルール、また会場別に上座と下座の位置がどこになるかなどを紹介します!
「上座と下座って、いまいち分からない」と思っている人も多いかもしれません。しかし、実は重要なマナーで、失礼な席に案内してしまうと相手を怒らせてしまうこともあります。
相手の立場に敬意を表す上座と下座は、ないがしろにすると「自分の存在を否定された」「ぞんざいに扱われている」と思われてしまいかねません。
特に日本人は上座と下座に敏感だと言われているので、大切にしたいマナーのひとつです。
上座に座る順番を考えるときには ゲスト、 ホスト、 役職、 社歴、 年齢を判断材料①②③④⑤にしましょう。
一番大切なのは、ゲストかホストかです。相手がお客様の場合は、 以降の部分は無視し③て上座に座ってもらうようにします。
ゲストが複数人いる場合は会の目的によっても変わりますが、ゲスト内で 以降を順番に、まず役職を見て、次に社歴が長い人、役職も社歴③も同じ場合は年齢で判断して席を決めていきます。
ホストは下座になりますが、こちらも複数人いる場合はホスト内で 以降を順番に考慮し③て席次を決めます。社内で宴会をする場合も同様です。
ここでは、上座と下座を決める基本的なルールを紹介します。
部屋のレイアウトによって異なりますが、基本的に席次は入り口から遠い奥の席が上座となり、入り口側に近くなるにつれて下座になります。
日本の伝統礼法には「左上右下(さじょううげ)」といって、「左を上位、右を下位」とした「左上位」のしきたりがあります。
そのため、上下関係の立ち位置は自分から見て左、向かいの相手から見て右が上手となります。ちなみに国際儀礼(プロトコル)では右上位なので、外国の人と接するときには注意してください。
人の出入りが多い会場や入り口が2つ以上ある会場の場合は、出入り口から離れた落ち着いて座れる席を上座とすることが多いです。
上座と下座は、宴会場やパーティー会場でも決められています。目上の人やお客様に失礼がないように、心地の良い席へご案内できるよう上座の位置はしっかり覚えておきたいポイントですね。
相手に上座を勧めるときは、「奥の席へどうぞ」と一言声をかけるようにしましょう。
座敷の場合、出入り口から一番遠い場所に花や掛け軸などを飾る床の間があります。
出入り口がひとつの座敷では床の間の前が上座となり、出入り口に近い席が下座となります。床の間がない洋室の場合でも、同じように考えてOKです。
個室で円卓を囲む場合も、出入り口から一番遠い席が上座です。そして最上位の上座から向かって左が2番手の上座、右が3番手と左右に振り分けるように決まっていきます。
ただし、中華料理の場合は国際儀礼によって右上位となるので左右が逆になります。しかし、宴会で左上位にするか右上位にするかは、上司に相談して決めることをおすすめします。
出入り口が複数ある場合はお店の玄関を出入り口と想定し、玄関から一番遠い席が上座になります。判断に迷うときには、お店の人に相談することをおすすめします。
長テーブルがいくつか並ぶテーブル席の場合は出入り口からの位置ではなく、一番景色が良い席が上座になることが多いです。
上座になるテーブルが決まったら、まずは会場内のテーブルごとに左上位で席次を決めて、次にテーブル内の席次を考えると決めやすいでしょう。
立食スタイルで座席がない場合はステージが見やすいテーブル、フラワースタンドが近くにある華やかなテーブル、景色が良い位置のテーブルなどに案内しましょう。
決められた座席はありませんが、どこに案内すれば失礼にならないかを考えながら案内してくださいね。
今回は会場別に上座と下座の位置も紹介しましたが、場合によって変わることがあるので臨機応変な対応が 必要になることもあります。会場によって判断が難しいこともあるので、上座が分からない場合はお店の人に確認してみてください。上座と下座を含め、お 互いに 気持ちよく 過ごすためのマナーは知っておいて損はありません。ビジネスでもそうでないときも、礼儀や相手を大切にする気持ちはいつも大切にした
いですね。