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敬語とは、相手への敬意を示すために使われる言語表現です。きちんとした敬語が使えていないと相手に不快感を与えるだけではなく、ビジネスパートナーとして信用してもらえないこともあります。レセプションパーティーや周年記念行事、交流会など外部からゲストを招く際にも、言葉遣いの印象が悪いと会社のイメージまで悪くしてしまうかもしれません。
この記事では、特にパーティーシーンでも使ってしまいがちな間違ったビジネス敬語の例を厳選して紹介します。
同僚や後輩には問題なく使うことができる言葉でも、目上の上司や取引相手、お客様などに使うと失礼になる表現があります。日本語として使い方が合っている分、余計に失礼な印象を与えるので要注意です。
お世話になっている相手に対して使う表現ですが、目上の人には使いません。「お世話になっております」「いつもありがとうございます」などを用いるようにしましょう。
「労をねぎらう」という意味を持ち、自分より目下の人や弱者にかける言葉です。上から目線を感じる表現なので、目上の人には使わないようにしましょう。
つい言ってしまいがちですが、フランクな表現なのでビジネスシーンではNGです。「かしこまりました」「承知しました」を使いましょう。
「しばらくぶり」は親しい間柄で使われる表現です。「お久しぶりです」か、より敬意を表す時は「ご無沙汰しております」を用いるようにしましょう。
社内で使う言葉で、外向けには使いません。「当社」「弊社」という表現が正解です。
相槌を打ちながら話を聞いているとつい出そうになりますが、「なるほど」は目下の人に対して使う言葉です。「おっしゃるとおりです」が適切です。
丁寧な表現ですが「お座り=犬や幼児のしつけ」が連想されるので、ビジネスシーンで使うのは不適切とされています。「お掛けください」を使うのがベターです。
本来の使い方ではないのに、日常のあらゆる場所で使われている間違った表現もあります。正しい敬語のつもりで使ってしまっている場合があるので、一度チェックしてみてくださいね。
「存じ上げる」は、人に対して使う表現です。持ち上げる対象が人ではない場合、「御社について存じております」が正しい表現となります。
役職名にも敬称の意味合いが含まれているので、役職名+様は二重敬語になります。「〇〇部長」「社長の〇〇様」と言うようにしましょう。
「お名前を教えて頂けませんか」と「名刺を頂戴できませんか」が混ざった、間違った表現です。「お名前を伺ってもよろしいでしょうか」などの言い回しが適切です。
丁寧に聞こえますが、「今」話せる状況かを訪ねているのに「よろしかった」が過去形になるのは間違いです。「今お時間よろしいでしょうか」などの言い方を使いましょう。
手土産を渡す際に使われてきた言葉ですが、「つまらないものを渡すの?」と相手に失礼な印象を与えかねないと言われています。へりくだった表現ではなく、「ほんの気持ちです」「気に入っていただけると嬉しいです」などの言葉の方が好印象を与えられるでしょう。
相手に敬意を表そうと意識しすぎた結果、二重敬語や敬意の対象が不明確になってしまい失礼な言葉遣いになってしまうこともあります。
「参る」は謙譲語なので、相手の行為には使うことができません。目上の人には「お供いたします」「よろしければご一緒させて頂きます」などの表現が適切です。
「お」と「召し上がる」の二重敬語になっており、完全に間違った表現ではないものの過剰な尊敬表現に違和感を 覚える人もいます。「どうぞ召し上がってください」と伝えるほうがベターでしょう。
「いたす」は「する」の謙譲語なので、自分に対して使う表現です。「いかがなさいましたか?」「どうかなさいましたか?」などが適切です。
「おっしゃる」という言葉自体が尊敬語なので、「られる」を付けると二重敬語になってしまいます。失礼ではないものの違和感があるので、「おっしゃる通りだと 思います」という言い回しにしましょう。
「いたす」は謙譲語なので、相手を低める表現になってしまいます。「どちらになさいますか?」と尊敬語で伝えるようにしましょう。
相手の言葉遣いが気になる・気にならないには個人差がありますが、社会人として相手を敬う気持ちを表す敬語は正しく身につけておきたいですよね。きちんとした言葉遣いで、一流のビジネスパーソンを目指しましょう!